避妊手術を頼まれる。ノラネコ、ということである。愛護団体から捕獲檻を借りて捕まえた、らしい。顔なじみだがさわれない。
まあ、住宅密集地でもなく、ノラネコの存在自体はそうそう迷惑でもない地域らしい。手術してもう一度ノラの生活に戻る予定。
で、耳の先をどうするか、相談された。
某地方では手術したしるしに耳の先をV字型に切るらしい。しかも、片一方ではケンカなどで自然に切れているものもあるので、最近の「流行」は両方をカットする、という事である。
要するに、手術した事が遠くからわかれば捕獲する必要がない事がわかるから便利だというのである。まあ、確かに年に2,3頭はノラネコの手術を頼まれた際に、切取線のごとく手術痕がある事がある。全くさわれない猫ではケージの外から麻酔薬を注射し、眠らせてはじめてわかる事なんで、その分がよけいな仕事といえばそれまでだけど、そのためにわざわざ健康な耳に切れ目を入れるというのはどうも抵抗がある。
で、結局は手術だけしてお返しする事にした。
捕まった事に気を悪くして住処を変える事もたまにある。次の放浪先でまた捕まるかもしれないが、まあ、その時はその時の事。
何度も捕まればちょっとずつ人になれる?事はないか。人間不信が助長されるだけかな。
- 2007/01/24(水) 15:10:07|
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