岩湧山へ行ってきた。岩湧山というのは、私にとっては特別の山である。
あまり良い思い出もない小・中学時代が過ぎ、高校へ入って生物部に入った事が、今の私に繋がっているような気がする。今、付き合っている友人も、生物部の仲間が多い。で、生物部で足繁く通ったのが岩湧山。虫取りに、さんざん歩いていた。
学校のカーテンを引っぺがし、夜間採集の幕に使った。ライトの代わりに、カーバイトランプを使っていた。徹夜で採集するつもりでテントも持ち込んでおり、食事のために少し場を離れた。回りが急に明るくなってびっくりしたら、カーテンが燃えていた。今思うと、よく山火事にならなかったもんである。その時の友人(後輩)は、北海道大学の生物系の教授になっている。
今、市の施設が出来て、岩湧寺付近は非常に開けた場所になっている。私が高校生だった時は、このあたりはうっそうとした森で、木々の間に隠れて「ログハウス」みたいな小屋がいくつかあった。野外活動センターも、あの当時はこんなに開けていなかった。今なんて、このあたりに、何十台も止められる駐車場が出来ている。当時の方が、絶対良かったんだがなあ。なんで、あんな施設や芝生広場を作りたがるんだろう?
予備校の時も、一度だけ、学校をさぼって山に登ったことを今でも時々、思い出す。
コウモリ調査で山に行くと言っても、歩くのはせいぜい3-40分程度。それでも、最近、通い始めた頃よりしんどいような気がしていた。体力が落ちているのか、不安だった。久しぶりに、岩湧山へ登ってみよう、と思い立つ。(あ、ムササビの観察会なんかで、今でも数年に何回かは寺までは行ってますが、いつも車です。)
まあ、この山程度で体力云々を言うのは間違いかもしれぬが、それこそ、途中でイヤになったり、時間がすごくかかるようじゃ、完全に終わっているような気がしていた。
紀見峠側から歩き、1時間半ほどで頂上へ。登山地図上では、2時間以上、となっている。
ほっとした。まだ、大丈夫か。
問題は、明日に足が動くかどうか、かもしれないが。

- 2011/01/20(木) 18:34:30|
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