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毎日の院長 改め、日々雑感

週末の院長だけではご不満な方、新バージョンを作りました。

え、あそこの牧場?

数日前、ニセコの酪農家の話を書いた。推薦するのでぜひ、という話。
その逆の話。

北海道から引き上げてきて動物病院を始め、何年かしてなんとか落ち着いてくると、北海道が無性に恋しくなってきた。子供がある程度大きくなってきたこともあって、北海道へスキーに行くのが年中行事になった。一年間、それだけを楽しみに働いていた感じ。
帰りに空港で何気なく見た看板。北海道なので当然、また、仕事していた関係もあって、牛乳とか乳製品とかミルクとか、そんな言葉に反応する。

「**牧場の絞りたて牛乳です。」

大学を卒業してすぐに、某共済組合に就職した。**牧場はその共済の診療範囲で、私もよく通っていた。
普通、牛は、現在は人工授精をする。おそらく、今ではほぼ100%だろうし、私が就職した時でも同じだったろう。良好な遺伝子を持った雄牛の精子を使って、品質改良、さらに計画的に分娩させる目的で、生産性向上、等々。(通常、牛は一年に一産させる。さすがの牛でも、子供を産まないことには牛乳は産生しない。空胎期間はなるべく短くすることが経営上必要だけど、本交ではそういう管理が出来ず、必然的に牛一頭あたりの乳量は少なくなる。)

だが、この牧場は本交牧場だった。要するに、雄牛を放牧場に置いて、自由にメスと交尾させていた。飼育頭数が多すぎ、個体管理できないのでふだんからほったらかしで、牛舎もたいへん汚かった。牛の能力もそういうことであまり高くなく、質(雌牛の能力というか、一頭あたりの乳量)よりも量(牛の頭数)で搾乳量を稼いでいる感じだった。さらに、個体の乳脂肪率もかなり低く(牛の能力不足)、牧場として、出荷時の乳脂肪率が低いと問題があるので、ホルスタインに混じってジャージー種も飼育していた。ジャージー種というのは、乳量は少ないが、乳脂肪率が高い。簡単に言うと、濃い乳を出す牛を混ぜることによって、全体の乳脂肪率を高めようとするやり方だった。

私が北海道を離れる頃には本交はやめて牛の改良を始めた、と言うことだったけど、飼い方そのものが100%変わったとは思えない。あそこの牛乳だけは飲みたくないなあ、と言うのが受け持ちの地域に2,3あったけど、そのうちの一つがここだった。ある意味、ユニークな経営をする牧場だったので、販路を空港という場に見いだしたのか。ここでこの牛乳を飲む観光客は、そんな事、絶対にわからないだろうなあ。(もちろん、私が働いていた時代から10年近く経っているので、状況が100%変わっていたとも考えられるし、そう願ってはいたけど。)

というところで、ひょっとしたらHPを作っているかと思って検索すると、出てきました。


うーーん、中途半端。リンク切れ、工事中が多い。牧場内や牛の写真はないぞ。やっぱり、当時とあんまり変わってないのかなあ。
HPを見ると、空港を始め、あちこちのホテルやレストランに納入している。知らなかったら、これが本場の味と思うんだろうか。




  1. 2009/10/21(水) 19:10:09|
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