ホネホネ団で、骨格標本を作るプロジェクトが発足するらしい。一般の方は、これだけ解剖の話ばっかりしていて標本を作ったことがないというと不思議に思われるかもしれないが、ホネホネ団としては組み立てた標本を作ったことがない。基本的に博物館では、展示目的以外には組み立てた標本は作らない。組み立てると場所を取って仕方がないし、細かなところを手にとって調べると言うことが出来ないからである。これは鳥の剥製も同じ。木に止まってる標本なんて作らない。みんな、仮剥製と呼ばれるもの。そのまま引き出しにしまえる。
ホネホネ団も超有名になってあちこちのイベントに駆り出されるようになったが、展示用の標本というのがない。一つくらいは必要と言うことらしい。
で、組み立てた標本を作れる人と言うことで何人かの名前が挙がり、その人たちをヘッドにしたプロジェクトチームを作るという。私もその中の一人と言うことになっていた。困ったぞ。タヌキサイズの標本は作ったことがない。
鳥の仮剥製にしても、人が作っているのを見ているとかなり器用さとか、センスが要求されると思う。自分にセンスがあるとはもちろん思ってないけど、それなりに数をこなすとごまかし方を覚えてくる。それを人に伝授するなんてとても無理。
モルモットの組み立て標本に挑戦中。一時間以上、流水中で除肉してたら手がふやけてしまった。どうしても簡単なところから始めるので、面倒な肋骨部分にかかる頃は集中力も途切れてイヤになる。またオキシドールに戻して、明日に先延ばし。

- 2007/09/17(月) 08:50:25|
- ほねほね団|
-
トラックバック(-)|
-
コメント:4
野生動物医学会で、なにわホネホネ団のポスター見ましたよ
私の大学の救護センターでも、何やら最近、標本が流行りらしく、
死亡した個体を使って、骨格標本やら剥製やら作ってるようです
…確かに場所取りますよね。救護センターなのに死体だらけみたい
- 2007/09/18(火) 20:49:24 |
- URL |
- ゆみ #-
- [ 編集]
私も以前は会員でしたが、今はやめてしまいました。ポスター、私は見ていないなあ・・・・・。
ここに集まる死体はだいていロードキルで、頭もぐちゃぐちゃ。病理解剖して死因を確かめて、という世界とはちょっと違います。もっとも、病理解剖というのは頭の片隅からも消えてしまった世界。たまに五体満足の死体を解剖しても、何もわかりません。学術的にアプローチするべきなんでしょうけどねえ・・・・・。
- 2007/09/18(火) 21:10:23 |
- URL |
- #-
- [ 編集]
Iさんは病理屋さんですので教えてもらえると思います。ただ、肉眼的にわかる事はやっぱり限られており、きっちりした病理解剖となると、組織検査とかまで含んでくると簡単ではありません。
- 2007/09/24(月) 21:52:14 |
- URL |
- #-
- [ 編集]