心臓からアレルギーまで、何にでも効く薬だって。定期的に試供品が10錠(1シート)送られてくる。基本的に何か月も飲む薬で、たまに10錠送られてきても「試供」して「効果」を確かめるのなんて無理だと思うが。
あちこちから、いろんな試供品が送られてくる。「解説」だけ読めばどれだけいい薬かと思ってしまうんだけど、そんなに効果があるのなら「医薬品」なんていらないなあ。
「医薬品」として認可を受けるのは膨大な治験とかデータが必要で、それらは結局は薬価にはね返る、うちはそれらの費用を患者さんに負担させるのが心苦しいので、少しでも安く提供するために「サプリメント」として発売しています、って書かれている。
基本的に私自身はそういうの、って信用していないので患者さんに処方することはないんだけど、このサプリメントは効きますか?、って聞かれることはよくある。まあ、害がなけりゃええかなあ、というのが返事になるんだけど、効くかどうかなんてわからんなあ。
末期の癌でどうしようもなくなったら気休めに、てな薬は非常に多い。気休めと言いながら、投与する以上は効果に期待してしまう。
そんなに効くなら外科も抗がん剤もいらない。
とはいえ、試供品が送られて来たらそのままゴミ箱というのもなんだかもったいなくって、うちの犬で食べるかどうかを試すこともあったっけ。さすがに誰でも「食べられる」ように作っているのか、嗜好性は良くってご褒美代わりに何度か与えたりはしていたけど、当初に記載した薬だけは見事に誰も食べなかったっけ。良薬口に苦しというのは人間の方ではプラセボ効果でもあるんだろうけど、犬猫じゃ意味ないなあ。

- 2016/10/20(木) 20:52:03|
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