とあるテレビ局から電話がかかってきた。コウモリの事を聞きたいという。
コウモリと言ってもアブラコウモリなのか、ウサギコウモリなのか、コウモリの何を知りたいのかと聞くが要領を得ない。
あのさあ、コウモリには樹洞性コウモリと洞穴性コウモリと家屋性コウモリがあって、それぞれこんな種があって、なんて、何で一から説明しないといけないんだろう。ちょうど、「大阪の哺乳類」本の原稿があったのでそれらを丸々送って先に読むように言う。
翌日に電話がまたかかってきた。やっぱり要領を得ない。
何とか苦労して向こうさんの意向を聞き出すと、大阪ではコウモリの生息地がだんだん減ってきてる、てな趣旨で取材したいような感じ。大阪のコウモリが増えているのか、減っているのかなんてさっぱりわからん。確かに生息地のいくつかは閉鎖されてしまったけど、そこにいた子らがどこへ行ったのかもわかりようがない。
個人的には、ぼちぼちキクガシラコウモリの出産だし、これで映像にならないか、ヒナコウモリの繁殖を調べたら面白いんじゃないの?、って言うけどあんまり食いつきが良くない。まあ、99%の人は、屋根裏からアブラコウモリが出てきてもヒナコウモリが出てきても何とも思わんだろう。どこかの新幹線の高架下みたいに、何千頭のコウモリだったら面白いだろうが。キクガシラコウモリの赤ん坊は可愛いと思う人が1割、見たくない人が9割?
で、話は進展がないまま、おしまいに。
聞く前にもう少し勉強しましょう。
マスコミなんだから、電話よりメールでやりとりしませんか。(そっちは用事があって電話してきてるんだろうけど、こっちはそのために仕事の時間がストップする。)
先にストーリーを決めるのはやめてねえ。
- 2014/05/29(木) 20:53:27|
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