水没した洞穴でキクガシラコウモリをひらった。冬眠洞では時々ある。適度に腐っているので、あと一息パイプスルーにでも浸ければ、骨格標本になるだろう。と思いつつ、持って帰ったのはいいけど、3日ほど、その存在を忘れていた。死体がやや乾燥した。
さあ、どうするかなあ、と思いつつ、腐敗を止めるためにホルマリンに漬けた。
もちろん、このまま博物館に収めても良いんだけど、同じ産地の同じコウモリは今までいっぱい納めている。ホルマリンに漬けておしまいじゃ脳がないかと、やっぱり骨格標本にしてみたくなった。ホルマリン標本から作製出来るのかどうかも興味があった。
関節、筋肉が凝固して固まっている。ざっと皮を剥いて、パイプスルーに浸けてみた。
数日経っても、あんまりかわらん。
ちょっと力を入れて筋肉を取り除こうとしたら、脊椎が折れた。
こっちの気も折れた。
この手の標本を作る大原則は、諦めずに根気よく肉を除去すること、何があっても途中で投げ出さずに、それなりにごまかしつつ、それなりに最後までやってみること、だと思う。そう思いつつ、結局、諦めてしまった。
うーーーーーーーーーん、根気が続かん。
何でもかんでも年のせいにしてしまうのは良くないことだけど、やっぱり気合いが入っていない。
昔なら、関節ごとにはずしてでも完成まで持って行ったんだけどなあ。
あ、思い出した。
モモジロコウモリも水に浸けたまま、ほったらかし。

今年初めて実をつけた。さあ、ちゃんと大きくなってくれるかどうか。
- 2012/05/05(土) 19:55:44|
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