昨夜から雨。朝になっても残っている。どうしようかなあ、と迷ったが、方向が西だし、天候は回復傾向になっているようだったので出かけることにした。兵庫県、といっても、ほとんど岡山県との境界あたり。遠いけど、キクガシラが1000頭近いのでやっぱり見ておきたい。
2時間かかって到着。ふだんのザックに、ザイルにハシゴの大荷物。縦穴にも入るつもり。
ジャケツイバラがものすごい。蔓性の植物で、トゲが半端じゃない。痛い、てなもんじゃない。ちょっとでも服にさわると突き刺さる。うまくくぐったつもりでも、ザックに刺さって、枝がこっちに振られる。普通のイバラの方がよほどかわいく思えてくる。
本来は、一つ目の穴から尾根を越えて次の穴へ行くのだが、ジャケツイバラがひどくて行けそうにない。しばらく考えていたけど、無理して行くと、引き返しも出来なくなるような気がする。今回は素直に諦めて、いったん降りることにする。が、魔が差して(?)完全に下へは降りずに、イバラの無くなったあたりで尾根に登る。急で、しんどい。やっぱり、まともな道を歩いた方が早いかなあ。
3ヶ所の調査が終わって、残るのは尾根にある穴。本来は、一つ目からここへ行くつもりだったところ。行こうかどうしようか迷いつつ、せっかく用意してきたんだから、と、斜面を登り出す。いつもは降りる道。かなり急で、しんどい。
何とかたどり着き、ザイルを伸ばし、最後にハシゴを繋ぐ。垂直に10mほど降りる。昔の人は、鉱石を掘りながら上り下りしていたはず。えらい仕事ですねえ。
かなり細くなった坑道をくくりながら歩く。所々にキクガシラコウモリ。グルッと一周回る坑道だったはずだけど、あちこちで行き止まりになっている。あれ?、こんな穴だったかなあ。こんなに細かった記憶もない。「道に迷った」かと思って、ちょっとあせった。調査もそこそこに、出口を探して元に戻る。
まあ、遠いけどそれなりに成果のあった調査でした。
帰ってからも一仕事。データの入力、画像の整理、最後にHP。
こうもりのグアノで出来た「富士山」。これだけ溜めるには、何年(何十年?)もかかっているはず。

- 2009/02/20(金) 21:58:01|
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