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毎日の院長 改め、日々雑感

週末の院長だけではご不満な方、新バージョンを作りました。

諫早湾干拓

大阪湾海岸生物研究会というのの総会。招待講演は、長崎大学名誉教授、東先生。
細かな数字は不正確かもしれません。悪しからず。

あのギロチンが海を分断してから、11年だそうです。今でもあの映像は鮮明に覚えています。それ以降、散発的に有明湾の環境悪化は耳にしていましたが、関係者からきっちりした話を聞いたのは初めてです。新聞報道も散発的で、「ギロチン」前後の力の入った報道はありませんねえ。報道機関自身がそんな態度なので、国民はみんな忘れてしまったのでしょうか?

正直、あれだけ大きな有明湾の何十分の1の開発が、こんなに全体に影響を及ぼすなんて、私自身も今日の話を聞くまで理解できていませんでした。住民側の立場からヒステリックに反対しているのではなく、きっちり科学的データに基づいた環境変化を淡々とお話しされ、今からでも何とかなることも科学的に検証されていました。

2500億円使って作った干拓地は700ha。これを48人の入植者に貸すのだとか。土地価格は53億円。一方、諫早あたりには放棄農地が1240haあるんだとか。要するに、農地が欲しいならそれらを利用すればこんな土地、いらんかったんですね。

そもそも、最初の話は有明湾全体の干拓だったらしい。でも、米余りで農地はいらなくなってきた。でもって、規模はだんだん縮小し、ここだけ残り、ここ自体も面積はだんだん縮小。さらに開発理由もころころかわり、最後は水利と洪水対策に変わったそうです。豪雨で多数の死者が出たことも、口実に使われたらしい。

調整池という大きな遊水池が出来ているらしい。ここがヘドロ化して富栄養化し、その水を有明湾に流すもんだからノリもタイラギも壊滅状態。さらに埋め立て用の砂を取った海底はあちこち陥没して無酸素化して青潮を作っている。

こっちサイドがきっちりデータを示して有明海の変化を示しているんだから、国や県もきっちりデータを出して、干拓は関係ないという説明をするべきでしょう。出来ないのなら、とりあえず2,3年水路を空けて変化を調査すべき、というのが住民側の主張です。

ちなみに、この「諫早湾干拓」は、科学技術振興機構によって、科学技術分野での「重大な失敗百選」に選ばれたそうです。日航機墜落と同じだそうな。
  1. 2008/02/11(月) 21:20:21|
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