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毎日の院長 改め、日々雑感

週末の院長だけではご不満な方、新バージョンを作りました。

転院

なんだかこの1週間、転院されてこられた患者さんが続いています。はっきりと転院の理由を教えてくれる場合もあるし、診療している過程で何となくわかる場合もあります。

高齢の寝たきり犬が来ました。とある病院でずっと診療してもらっていたけど治る見込みはないと言われ、それなら安楽死を、と依頼したら拒否されたそうです。そこそこ大きい子で一日中鳴いているらしい。
うちでも基本的には初診で安楽死することはないけど、うちで断ればその足で保健所に連れて行くとおっしゃいます。確かに事情と状態から考えると、生かす方がかわいそうです。熟慮の結果、うちで安楽死しました。
そこまで診断したのなら最後まで責任を持ってほしいなあ。

腎不全のネコです。レントゲンに血液検査、超音波検査をして診断し、腎不全用の食事をもらってクレメジン(活性炭のようなもの)を処方されていました。注射はしなかったそうな。
元気食欲が全くなく、腎不全の診断をしているならまず点滴のような気がしますけどねえ。食べられない猫にどうやって食事を与える?
まあ、情報は多い方が良いのでレントゲン、超音波も無駄ではないでしょうけど過剰診療ぎみ?一方で必要な治療が抜けているような気がします。

耳の下に「でき物」が出来てある病院にかかったそうです。その時に乳腺にも「でき物」があると指摘され、手術されたそうです。で、避妊手術に乳腺の手術3ヶ所、耳の「でき物」を切り取ったそうな。病理検査をすると一部の乳腺に腫瘍が見つかったので今度は(予防的に?治療として?)乳腺全摘出手術を勧められたとか。
病理検査結果を見ると腫瘤はきっちり切り取られているし、転移の可能性は少ない。うちなら様子を見るけどなあ。
乳癌の転移とか再発には、卵巣の有無は今は関係ないと言われているはず。確かに大昔は避妊手術も一緒にしていましたが、最近はうちでは侵襲も大きくなるので実施していません。

治療法の選択や病院の選択は患者さんの権利。納得した上で治療を受ければいいし、疑問があれば他院へセカンドオピニオンを求めるのも方法です。かといって、現実的には獣医師と同じだけの知識を持って判断が出来るはずもなく、言われれば「お願いします」になってしまうのも事実。検査も手術も繰り返せば費用がかかります。

うーん、むつかしい。
  1. 2006/07/21(金) 21:52:42|
  2. 仕事:犬猫|
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