土曜日にコウモリ調査へ行き、駐車場所へ戻るとホタルがいくつか飛んでいた。時期は遅いけど今年の初物。オオサンショウウオを調査していた頃はいつも見ていたのだが。(もう、1年ぐらいオオサンショウウオとご無沙汰です。なんかの事情で主催者が急に調査を休止してしまいました。再開を待っているけど連絡がありません。今さら再開されても、真夜中の調査に耐えられるかなあ。)
大昔、子供が小さかった頃、子供にホタルを見せたくて(本当は自分が見たかった?)、ホタルを求めて夜な夜な山中をさまよったことがある。堺でも南部の方にホタルが生息しているという情報だけは知っていた。今なら博物館や友の会の関係で、裏から手を回してピンポイントで生息地を聞き出せるだろうけど、当時はそういうのとは全く縁がなかった。ただ闇雲に南部の山中の小川を回っていた。もちろん懐中電灯を持って。今から思うと私の懐中電灯行脚はこの時から始まったんだろうか?(ホタルに始まり、これ以降ウミガメ、サンショウウオ、コウモリと続く。)
ご存じの方はご存じの通り、堺市南部には大きな霊園がある。どうしても、川をさかのぼるとそこに行き着く。調査は細い道を行くので、たいていバイクで走り回っていた。霊園のど真ん中で突然エンジンが停止した。やっぱり気持ち悪い。コウモリ穴のような閉鎖された暗やみは何ともないが、山中の暗やみというのはどうも性に合わない。
キックしてもさっぱりエンジンはかからない。夏なんで汗は噴き出すし、暗いといえども月明かりで墓は見えるし、街灯はほとんど無いし。
幸か不幸か、墓というのはたいてい坂がある。エンジンをかけずに坂を下って、スピードが出た時点でクラッチを繋いで押しがけしたら復活した。
ちなみにその甲斐あってか、何カ所か生息地を見つけて家でホタルの鑑賞会を何年か楽しんだ。
- 2006/07/11(火) 20:50:05|
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