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毎日の院長 改め、日々雑感

週末の院長だけではご不満な方、新バージョンを作りました。

薬の輸入

動物病院で使う薬は人体薬が多い。薬を動物薬として開発するのは市場規模的に全く合わないらしい。もちろん農水省の認可を受けた動薬も多いけど、メインは人体薬を使っている。人間の医者は人体薬しか使わないので、ある意味、獣医師というのは人体薬、動薬も使えるので人医より選択肢が広い、といえるかもしれない。

それでもアメリカの獣医学書には日本にない薬の記載も多く、また価格がべらぼうに安い物がある。日本の1/10というのもざらにある。獣医診療には保険がないので、高価薬はそのまま患者さんの負担になるのでなるべく安く提供したく思う。また、医療器具なども個人輸入すると半額ぐらいで入るので時々輸入している。

昔はけっこう簡単に輸入できた。注文をメールすると数日で届くこともあった。もちろんむこうの薬屋にも獣医師免許は提示している。が、最近はほとんど税関で止まる。農水省が牛海綿状脳症(いわゆる狂牛病)の原因となる牛を原材料に用いていないかの証明を求めるようになったからである。アメリカで市販されている動薬から狂牛病が感染する事まで想定せんとあかんのかなあ。

税関で止まるたびに膨大な書類を農水省に送り許可をもらっている。公務員を減らそう減らそうとしている時代に、お互い無駄な時間と労力を使ってるなあと思う。もちろんあんまり簡単に輸入できた頃はこんなんでええんかな、とも思ったけど、これだけすべてストップして毎度毎度、同じ薬で同じ書類を書いているとイヤになる。
今回もやっぱりストップ。すぐに書類をそろえて送ったけど書き方が悪いとかでああでもない、こうでもないで手にするまで結局1ヶ月かかった。

日本では1錠500円する薬がある。ホルモン不足の犬でそれを毎日1.5錠飲んでいる犬がいる。治る病気ではないので一生飲む必要があり、それがアメリカでは200円ほど。滅多にない病気で、こちらとしても多量の在庫を抱えるのもつらいので少しずつ購入している。正直、その子が亡くなると使い道がない。かといって1日も欠かせない。次を買うタイミングが難しい。
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  1. 2005/10/13(木) 21:19:11|
  2. 仕事:犬猫|
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