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毎日の院長 改め、日々雑感

週末の院長だけではご不満な方、新バージョンを作りました。

声帯切除

今度は声帯切除術。長屋みたいな所に引っ越し、夜に鳴かれると近所迷惑が気になり、鳴くたびにかまっているので飼い主さんも満足に眠れないらしい。つなぐ場所を変えたり、昼の散歩を多くして夜に眠るようにするよう指導するが、即効性があるわけではなし、まさに昨日、今日、明日に困っているので手術に至った。
声帯手術といっても全く鳴かなくなるわけではなく、声は出る。高音部をカットしてガーガー、アヒルのような声になる。体の大きな子はそのガーガーがけっこう大きな声で残る場合もある。また、再生が起こるので何年か単位で見ると、だんだん声が出るケースもある。

私でさえ、あるいはこういう商売をしているのでよけいに犬の鳴き声には敏感である。1町向こうで犬が鳴いても気になる。犬の嫌いな人にとってはもっと気になるだろう。

鳴くことに対する原因療法ではなく、正常な体にメスを入れる訳なので賛否両論がある。動物愛護の問題で一時手術しない方針を立てたこともあったが、飼い主さんあってのペット、声が飼い主さんの生活に多大な負担があるなら手術もやむを得ないと、最近は思っている。
ただ、飼い主さんが思っている手術結果(声が出ないはず)と実際(ガーガー鳴く)にギャップがあるのでその説明は十分にする。

手術後経過観察で1晩、あるいは2晩泊まってもらうが、ほとんどの子は犬舎でじっと寝ているだけで鳴かない。で、手術がうまくいったのかどうか判断できない。こんなにおとなしいのに手術する必要があったのかどうか、預かっている時はちょっと不安になる。

ちなみに鳴き声の問題行動で相談を受けるのはしょっちゅうある。そのうち声帯手術までに至るのは数%以下です。念のため。


鳴き声の問題で次によく電話がかかるのがニワトリ。お祭りのヒヨコ釣り(って、まだあるの?最近はウズラ?)でもらって大きくなったもの。これこそ早朝からコケコッコーです。

鳥は声帯ではなく、肺の入り口の鳴管というところで鳴く。すなわち胸部の奥深くなんで、また気管なんで手術できない。鳴管の筋肉を切るというのを読んだこともあるが鳥の開胸手術なんて考えたこともない。

簡単な方法としてよく紹介されているのが鼓膜を破るというもの。これは何回か試したことがある。結果はよくわからない。ある人は全般的に鳴かなくなったが、鳴く時間がでたらめになった、ともおっしゃっていた。
別の本には、コケコッコーという時はたいてい首を伸ばすので、首が伸ばせないほど低いケージに夜は入れろ、というのもあった。これもいつも患者さんに紹介はしているが実践していてくれてるのかどうか。結果については聞いたことがない。
  1. 2005/09/06(火) 16:09:47|
  2. 仕事:犬猫|
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